北朝鮮が14日に発射した、「新型ではないか?」と予想されていいミサイルについて、正式に「火星12」型だと公表しました。
この新型ミサイル「火星12型(けい)」は高度2000kmの高さまで達し”ロフテッド軌道”で打ち上げられたことで話題になりましたが、これまで北朝鮮が打ち上げた「KR17」などとどう違うのでしょうか?
このミサイルの速度や威力、そして射程範囲はどのぐらいあるのでしょうか?
そして、万が一日本に向けて発射された場合に、日本は今の設備で迎撃できるのでしょうか?
今回この新型ミサイル「火星12」型についての情報をまとめていきます。
火星12型の速度や威力、射程範囲は?日本は迎撃可能?
北朝鮮は今回の試射は「成功」と捉えているようですが、実際に日本の専門家の目から見ても成功だったと言われているようにかなりここのところミサイル発射技術が北朝鮮では向上しているようです。
このミサイルの脅威はどこにあるのか?スペックなども見ていきましょう。
北朝鮮の新型ミサイル「火星12型」は中距離弾道ミサイルと見られ、北朝鮮のミサイル開発はICBMの一歩手前まで来たと見れる。
今回は通常より高い角度のロフテッド軌道で打ち上げられたが、最も距離の出る角度なら射程は5000キロになり、米領グアムにも届くとされる。 pic.twitter.com/vSjy3gF8TH
— ショパン (@chopin4D) 2017年5月15日
火星12型の速度や威力と驚異的な射程範囲。迎撃できる?
どうやらこのミサイルは、日本にとってかなり驚異になりそうです。
なぜなら、このミサイルの特徴は、
高高度、高速度、高威力、広範囲の射程を持っており、”ロフテッド軌道”と呼ばれる非常に迎撃しにくい軌道で降ってくるからです。
「火星12」型はロフテッド軌道と呼ばれる、”高高度で放物線を描くような軌道”で打ち上げられるミサイルです。
こちらは”ムスダン”の軌道ですが、これよりもさらに高く、きつい角度で狙えます。
@47newsflash 完全にロフテッド高度を取った模様だ。今回のミサイルは発射成功である。
邀撃が難しいとされている高度だ。🚀 pic.twitter.com/T1yn8Ywsah— 茜ちゃん (@sk21003) 2017年5月13日
宇宙ステーション(高度400km)の約4倍にも当たる、高度2000㎞の高さまで上がり、そこから重力とともに高速で落ちてくるといったものです。
この高度2000kmというのが非常に厄介で、ムスダンなどの高度1000kmほどの上昇なら日本から迎撃が可能ですが、2000㎞となると迎撃がかなり難しくなるようです。
最近の北朝鮮の動向や、こういった試射のニュースを見ているとぞっとします。
自衛のための武器の所持は認めてられているなら、いい加減アメリカに防衛を頼るのはやめて、こういう高い技術の攻撃手段に対抗できる防衛設備を独自でもっと揃えていく必要を感じました。
射程も長く、最近の北朝鮮の弾道ミサイルでは2500kmを裕に狙える技術があると言われており、北朝鮮の平壌から日本を余裕で網羅しています。
しかも打ち上げの技術も進歩しており、前回KN17ではないか?と言われていたものは小さな羽付きのミサイルでしたが、今回は”噴射のみ”でミサイルを真っすぐ打ち上げることに成功しており、これは北朝鮮のミサイル技術の高さ、成長を感じずにはいられないと専門家も語っていました。
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まとめ
北朝鮮の新型ミサイル火星12型のスペックなどをまとめてきました。
高高度、高速度、高威力、広範囲といった驚異的なミサイルですね。
すぐ隣の国のミサイル技術がこのレベルまで達しているという現実にぞっとしますが、日本はこれからどのような対策をしていくのでしょうか?
陸上型イージス・アショアなどの導入もささやかれていますが、防衛設備の強化は不可避ではないかと思いますねー。
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