今ネット上で「不気味だ…」と話題になっているポスターをご存知ですか?
そのポスターは京都のあちこちで発見されていて、白い顔で笑った女性の隣に「私日本人でよかった」という文言が添えられている、製作者や貼った人のが誰なのか?色々なことが不明な謎に包まれたポスターです。
今回筆者はその噂の”私、日本人でよかったポスター”についてネット上に散らばる情報をかき集めて調査してみました。
製作者や、このポスターにこめられた意味はなんなのか?予想していきます。
「私日本人でよかった」ポスターを作ったのは誰?言葉の意味は?
では、そのポスターは一体どのようなポスターなのでしょうか?
まずは、Twitterで写真をアップしている人がいたので引用させていただき見てみましょう。
これが噂のポスターです。
京都のあっちこっちにあったポスター。怖かった pic.twitter.com/JAEKCmre6G
— CYPHER (@hanenohaetashra) 2017年4月27日
このようにポスターを見た人は「怖かった」「どこが作ったのか?」「あちこちに貼ってあって狂気を感じる」などの感想がみられました。
筆者がこのポスターを見た感想ですが、画面越しだからか、Twitterなどで多くの人が「不気味」といういうほどの狂気じみた雰囲気をあまり感じませんでしたが、確かにこのポスターが街中のあちこちにあったら不気味に思うかもしれません…!
そんな不気味さが話題になり有名になったこのポスターですが、一体だれがどんな意図で貼っているのでしょうか?
ポスターの製作者は誰?
しかし、一体だれがこのポスターを作って貼っているのでしょうか?
このポスターには製作者や製作団体の記名はされていないようで、「誰が作ったのかわからない街中のあちこちにある不気味文言のポスター」と、いろんな謎要素が合わさって話題になっています。
ポスターの下には小さく「誇りを胸に日の丸を掲げよう」と書いてあり、Twitter上では、「右寄りの団体の人が作ったのでは?」という憶測も広がっています。
確かにこの文言だけを切り取ればそう考えることもできるかもしれませんが、京都で貼られている事を考えると、日本のPR用にお寺関係や観光関係の人が作った可能性もあるのでは?とも考えられますね。
ただ外国人観光のPRに「日本の誇り」がどうたらという事を書くのは広告戦略的にまずないと思います。その場合ベクトルが完全に国内の人向けになっていますしね。これは違う気がします。
そして定かではありませんがこんなツイートも確認できました。
私、日本人でよかった。
このポスターを作ったのは、
皇室を重んじ、
日の丸の掲揚を推進する、
全国の神社界です。全国神社庁が推薦し、応援しているのが、
ありむら治子自民党全国比例代表です。#JNSC pic.twitter.com/hhrryyzVOO— seki (@sekibbb) 2013年7月10日
というように”全国の神社界”なる組織が作ったという情報もありました。
ポスターの製作者は神社本庁?
神社本庁がこのポスターの製作元という情報もありました。
神社本庁は「庁」という名前から行政機関なの?と思われるかもしれませんが実はそうではないのです。
公式HPでは、
神社本庁は伊勢神宮を本宗と仰ぎ、全国約8万社の神社を包括する組織。
祭祀の振興と神社の興隆、日本の電灯と文化を守り伝えることにつとめてきました。
と書いてあります。
全国の神社を取りまとめる全国規模の”宗教法人”ですね。
公式HPを見ても見てもポスターについての情報などは特に書かれていないようですが、おそらくこの宗教法人が製作したものではないか?と言われています。
となればやはり、神社や日本PRのためのポスターということになりそうですね。
神社本庁ホームページ
今回いろんな意味で話題になったこのポスターですが、話題性はあったかもしれませんが本来神社本庁が意図していた効果は得られていなさそうですね…。
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「私日本人でよかった」の意味は?
色々な憶測が飛び交うこのポスターですが、「私日本人でよかった」にはどういう意味があるのでしょうか?
@hanenohaetashra #日本すごい…キモい…
外国人観光客とかどう思うんだろw#世界よこれが日本だ ~w#狂うJAPAN…https://t.co/PgDNv5Qr2c#京都 #観光 #cooljapan #美しい国日本— negoto (@negotohaneteie) 2017年4月29日
これは「日の丸」を掲げない人は「日本人」でも「通常の人」でもないというポスターですね。@hanenohaetashra pic.twitter.com/Y0QiHVrKfD
— まつろはぬ赤ダルマ (@ResistBigBroAbe) 2017年4月30日
このような意見が多くみられましたが、なぜこのセリフがここまで批判されているのでしょうか?
関連のツイートを確認していると、
- 極度の愛国心を感じて怖い
- アイデンティティの押し売り
- これを見て日本人が素晴らしい!と思う人はいない
などといった、愛国心の押し付けに捉えられる文言や、日本の良さを伝えるならこの文言は適切でないのでは?というような意見が多かったです。
広告のコピーが思想の押し付けに感じる!という人が批判をしている感じですね。
神社のPRなのか?日本という国のPRなのか?はたまた本当に愛国心の押し付けを促すものなのか?作者に聞いていない以上真意はわかりませんが、PRならば写真もコピーももう少し工夫ができたかもしれませんね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
私は日頃から「日本に生まれて良かった」「日本人でよかった」といつも思います。
ご飯はおいしいし、治安はいいし、お寺も素晴らしい、仕事もあるし、勉強もできるし、本当に日本に生まれることができて幸せです。
でも今回のこのポスターに関しては別段「素晴らしい!」とも思わないですし、一方で愛国心を持っていること自体も良い事だと思います。
ただ今回の件では、絵柄やあちこちに貼られた謎のポスターという話題性、ナショナリズムを押し付けるような文言と捉えられてしまったということ。こういう要素が積み重なって批判的な意見が多く出てしまったのではないでしょうか?
今回は否定的な意見の方を多く取り上げていますが、Twitterの中には、「素晴らしいポスターだ!」という人も若干いました。(割合的には少なかったですが。)
これを見たあなたはこのポスターに対してどう思いましたか?
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